アナザーノート 藤田直央編集委員
当たり前だと思っていたものが脅かされ、大切さを痛感する。今の米国では、言論の自由がそうではないか。トランプ政権の再来後、日米交流に携わる人たちの話を聞くと、試練ともいえる現状と、そのなかで活路を探る若者たちの姿が見えてきた。
ニュースレター「アナザーノート」
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3月、日本のあるNPOに米国のNPOからメールが届いた。両団体で実施中の人的交流事業に対し、米政府から助成金が出ている。米政府から日本側NPOへの質問状を転送するので答えを返信してほしいというものだった。
質問状には、米大統領直属の行政管理予算局(Office of Management and Budget)を意味する「OMB」とある。トランプ政権が掲げる行財政改革に深く関わる組織だ。日本側NPO責任者は文面の露骨さに驚いた。
「あなたの組織には、米政府…