2025年6月17日、米大統領専用機内で記者団の取材に応じるトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は19日、イランに対する攻撃に踏み切るかどうかの決定を2週間以内に下すことを明らかにした。軍事行動に傾いているという見方が強まるなか、中東情勢の極度の悪化を外交で回避する道をなお模索する考えをにじませた。2週間の「猶予」は何を意味するのか。

 「外交解決を得るために2週間というチャンスができた」

 この日、米ホワイトハウスでルビオ国務長官、ウィトコフ中東担当特使と会談したラミー英外相はX(旧ツイッター)にこう投稿し、歓迎した。会談では「紛争の深刻化を回避する取引」について協議したという。

 トランプ氏自らテヘラン市民に退避を呼びかけ、「忍耐はすでに尽きている」と語り、すぐにでも軍事行動を起こす気配を強く漂わせる発信から一転、ホワイトハウスのレビット報道官はイラン側との接触が現在も続いていることを認め、交渉による打開の余地があることを強調した。

弱ったイランが提案を受け入れるか見極め?

 トランプ氏は3月、最高指導…

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