トランプ米大統領とインドのモディ首相が27日、電話で協議した。ホワイトハウスの発表によると両首脳は、日米豪印4カ国の戦略対話「QUAD(クアッド)」の協力を促進することを確認した。台頭する中国への対抗を念頭に、協力を深める狙いがある。
- トランプ米政権、中国への対抗鮮明に 発足直後に日米豪印外相会合
トランプ政権はクアッドの枠組みを継続する姿勢を鮮明にしている。政権発足直後の21日には、クアッドの外相会合を米ワシントンで開いた。27日のホワイトハウスの発表文でも、インドが今年、クアッド首脳会合を主催する予定だとした。
発表によるとトランプ氏は、インドが米国製の防衛関係の装備の調達を増やし、「公正な二国間貿易関係」に向かうことが重要だと強調したという。米国の貿易赤字や、インドが長年、ロシアに武器の調達を頼ってきたことが念頭にあるとみられる。インドは近年、武器の購入先の多角化を進め、米国との協力も強化してきた。
また両首脳は米印二国間協力の拡大や、インド太平洋、中東、欧州の安全保障をめぐっても協議した。モディ氏の訪米に向けた計画も議題になったという。トランプ氏は27日、「(モディ氏が)おそらく2月にホワイトハウスに来る。インドとはとても良い関係だ」と記者団に述べた。またモディ氏とは、米国への不法移民についても議題になったと説明した。