米ワシントンのホワイトハウスで2025年3月3日、記者団の前で話すトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は3日、ウクライナのゼレンスキー大統領が前日述べた「戦争を終わらせる合意はまだまだ遠い」という発言について、「ゼレンスキーがし得た中で最悪の発言で、米国はこれ以上我慢しないだろう!」と自身のSNSでかみついた。

 トランプ氏は、ゼレンスキー氏の発言を紹介するAP通信の記事を引用しながら「私が言った通り、この男は米国の後ろ盾がある限り平和が訪れることを望んでいない」と投稿。さらに「欧州はゼレンスキーとの会談で、米国なしでは平和は達成できないとはっきり言った。ロシアに対する強さの誇示という意味では、おそらくあまりいい発言ではない。彼らは一体何を考えているのか?」と、ゼレンスキー氏に寄り添う欧州各国にも疑問を投げかけた。

 その後、ホワイトハウスで記者団に話した際もゼレンスキー氏の「戦争終結は遠い」という発言を持ち出して「彼はそうしない方がいい」と述べ、米国が主張する形で戦争の早期終結に同意するよう促した。2月28日の首脳会談が口論の末に決裂したことで締結に至らなかった希少資源をめぐる協定については「すばらしいものだ」「我々はレアアースを必要としている」と語り、今後の締結に意欲を示した。ただ、協議を再開するには「彼はもっと(米国に)感謝すべきだと思う」と述べた。

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