トランプ米大統領は3日、「カナダに25%、メキシコに25%の関税を明日(4日)から課す」と記者団に語った。両国と関税回避で合意する余地はないのかという質問に対しては、「準備は整っている。明日発効する」と重ねて協調した。中国に対しても予告通り、4日に10%の追加関税を課すことも明言した。

 発言直後にニューヨーク株式市場では、主要企業でつくるダウ工業株平均が一時850ドル超下落した。高関税が景気減速やインフレ(物価高)の加速につながるとの懸念から株式が売られた。ダウは一時、4万3千ドルを割り込んで取引された。

 トランプ氏は当初、両国に対して2月4日に関税をかけるとしていた。だが前日3日に両国首脳から示された国境対策の強化提案を受け、発動を今月4日まで延期していた。一方、中国に対しては2月4日に予定通り追加関税10%を発動。今月4日にはさらに10%を上乗せするとしてきた。

 メキシコやカナダは米側に対…

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