トランプ次期大統領は2日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収について、「断固反対する」と自身のSNSに投稿した。買収計画に反対する姿勢をあらためて明確にした。
トランプ氏はSNSに「税制優遇措置と関税を通じ、USスチールを再び強く偉大にする。大統領として、私はこの取引を阻止する」と投稿。「買い手は気をつけろ」と忠告した。
日本製鉄は昨年12月、USスチールを約2兆円で買収する計画を発表した。しかし、大統領選を前に現職のバイデン大統領と大統領候補だったトランプ氏が反対の姿勢を表明。政治問題化した。
買収計画について、米政府では、独占禁止法をめぐる審査と、安全保障への影響についての対米外国投資委員会(CFIUS)による審査がそれぞれ進められている。