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ホワイトハウスの暗号資産の責任者デビッド・サックス氏(左)から説明を聞くトランプ氏=AP

 トランプ米大統領は6日、暗号資産(仮想通貨)を政府の重要な資産の一つとして戦略的に備蓄するための大統領令に署名した。米政府は安全保障や経済安保の観点から、石油や金、外貨を備蓄しており、暗号資産も対象に含める。暗号資産に厳しい規制で臨んだバイデン前政権からの方針転換となる。

 対象となるのはビットコインやイーサリアムなど五つの暗号資産。米政府は現在、約20万ビットコインを保有しているとされ、売らず財務省が管理する。政権の暗号資産の責任者、デービッド・サックス氏は「米国を『世界の暗号資産の中心地』にするというトランプ氏の決意を表すものだ」と説明した。

 一方、トランプ氏は規制に関与する立場でありながら、自身やその家族も暗号資産を発行しており、利益相反との指摘もある。

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