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2025年2月3日、ホワイトハウスで記者団を前に話すトランプ米大統領=AP

 米ホワイトハウスは3日、トランプ大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が数日以内に電話で協議するとの見通しを示した。トランプ氏は4日から中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名している。直接協議が実現すれば、トランプ氏が中国に改善を求めてきた、合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入問題などを含めて議題となるとみられる。

 ホワイトハウスのレビット報道官は3日、米中首脳による電話協議の見通しについて問われ、「数日以内に行う」と述べた。日程はまだ決まっていないとも説明した。

 これに先立ちトランプ氏は3日、ホワイトハウスで記者団に、中国側と「おそらく24時間以内に話す」と語っていた。

 またトランプ氏はこの際、「返還」を主張するパナマ運河への中国の影響力も重要な問題だと語った。トランプ氏はかねて、米国が20世紀初頭に建設したパナマ運河で、中国が影響力を拡大しているとして問題視してきた。トランプ氏はこの日、運河を「取り戻す」と改めて主張。中国の影響力は「長く続かないだろう」と語った。パナマを訪問しているルビオ米国務長官は2日、同国のムリノ大統領と会談し、パナマ運河から中国の影響力を排除するよう求めていた。

 トランプ氏は就任直前の1月17日、習氏と電話で協議し、対話を続ける姿勢を確認している。

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