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9日、米大統領専用機上で記者団に話すトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は9日、米国が輸入する全ての鉄鋼・アルミニウムに25%の関税をかける考えを明らかにした。発動時期は明示しなかった。10日に正式発表するという。

 米大統領専用機で移動中、記者団に語った。トランプ氏は第1次政権でも鉄鋼・アルミに高関税をかけ、現在は一部の国を除いて、鉄鋼に25%、アルミには10%の関税が課されている。

 日本からの鉄鋼製品に対しては、一定量まで関税は免除されている。米国鉄鋼協会によると、2024年に米国が日本から輸入した鉄鋼は118万トンで、全輸入量の約4%。国別では6番目に多かった。

 今回の追加関税は、産業や防衛に欠かせない鉄鋼を、高関税で保護する考えを強調したものだ。

 トランプ氏はまた、他国が米国製品にかける関税と同水準の関税を、米国もかけるという「相互関税」について、11日にも詳細を発表する考えを示した。

 トランプ氏はすでにカナダ・メキシコからの輸入品に25%の関税をかける大統領令と、中国には10%の関税を上乗せする大統領令に署名している。カナダとメキシコへの関税は発動を3月はじめまで猶予しているが、中国に対しては追加関税をすでに発動。中国側が10日に報復関税を課す方針を表明済みだ。

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