トランプ米大統領と韓国の韓悳洙(ハンドクス)首相が8日、電話で協議した。トランプ氏が自身のSNSへの投稿で明らかにした。関税や在韓米軍の駐留経費が議題となったといい、トランプ氏は「素晴らしい取引ができる可能性がある」と述べた。貿易と安全保障をからめて韓国側に圧力を強める可能性を示唆した形だ。
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1月のトランプ政権発足後、両氏の直接協議は初めて。韓国の憲法裁判所は今月4日、昨年12月に「非常戒厳」を宣布した尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に罷免(ひめん)を宣告し、尹氏は失職。韓氏が大統領の職務権限を代行している。
トランプ政権は韓国からの輸入品に対し25%の相互関税を発動する方針で、電話協議でも議題となった模様だ。トランプ氏は投稿で「膨大で持続不可能」な韓国の対米貿易黒字についても協議したとし、「韓国のトップチームが米国に向かう飛行機に乗っている。物事は順調だ」と述べた。
在韓米軍の駐留経費をめぐっ…