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2025年3月28日、米ホワイトハウスでの式典に出席したトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は6日、「相互関税」発表後の大幅な株安について、「私は何も下がってほしくない。だが、何かを治すためには薬を飲まねばならないこともある」と語った。過去の政策の失敗をただすために、他国に高関税をかけざるを得ないとして、自らの政策を正当化した。

 大統領専用機内で記者団の質問に答えた。トランプ氏は「我々は他国からひどい扱いを受けてきた。それを許した愚かな指導者がいたからだ」と持論を展開。カナダやメキシコ、中国などにビジネスや雇用が流出してきたとして、関税でそうした流れを止める必要性を訴えた。

 どの程度の株安ならば受け入れられるのか、という質問には、「あなたの質問は愚かだ」といらだちをみせた。

 トランプ氏が2日に相互関税を発表後、米ニューヨーク株式市場では大幅な株安が続いている。だがトランプ氏や閣僚らからは「(関税の発動の)延期はない」(ラトニック商務長官)などと強気の発言が続き、市場や景気の動向への配慮はうかがえない。

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