ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、早期停戦の仲介をめざすトランプ米大統領は24日、領土の「境界線」や原子力発電所の「所有権」について協議を続けていると明らかにした。ホワイトハウスで記者団に語った。
米国はサウジアラビアで23日にウクライナ代表団、24日にロシア代表団とそれぞれ実務者協議を開いた。エネルギー施設を対象にした攻撃停止や黒海での部分停戦が主な議題となったとみられる。トランプ氏は協議の詳細には直接触れなかったが、政権は以前から、ロシアが違法に占領しているウクライナ東部と南部の4州やクリミア半島の扱いについても議論していることを示唆してきた。
トランプ氏は記者団に「米国には修理のノウハウがあるのだから所有すべきだなどと言う人もいる。そういうことなら私も賛成だ」などと語った。「特に大きな原発の所有権について話している」とも述べ、議論の対象がウクライナ中南部のザポリージャ原発であることを改めてほのめかした。欧州最大規模の同原発はロシアが約3年にわたり占拠しており、現在は送電が止まっている。
またトランプ氏は、米ロ間で…