みなさんこんにちは。米国の大統領選でトランプ氏が当選を決め、4年ぶりに大統領に復帰することになりました。ロシアとウクライナの今後にも大きな影響を与えることは必至です。
- ウクライナの戦争「就任前に終わらせる」 トランプ氏2期目の腹案は
思い出されるのは、8年前の大統領選でトランプ氏が初めて当選を決めたときのことです。私は当時、モスクワ支局長を務めていました。
モスクワ時間の2016年11月9日午前。米国の主要メディアが一斉にトランプ氏の当選確実を報じたとき、私はたまたま外務省でザハロワ報道官に取材中でした。その瞬間、ザハロワ氏の携帯がひっきりなしに鳴り始め、お祝いのメッセージが続々と寄せられたのです。ザハロワ氏は満面の笑みをうかべ、私に携帯を見せるほどはしゃいでいました。
外務省とは対照的なプーチン氏
今回ロシアでは、当時のような歓迎ムードは影をひそめています。トランプ氏が当選を決めた11月6日にロシア外務省が発表した声明が、象徴的です。
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