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イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦が続く中、ガザ中部で2025年1月27日、ガザ南部に避難させられていたパレスチナ人が自宅のある北部に戻っていた=ロイター
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 トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザに住むパレスチナ人の受け入れをヨルダンとエジプトに求めたことについて、両国は拒否する姿勢を示した。パレスチナ側も猛反発している。ガザでは27日、住民の北部への移動が許可されたが、大規模な帰還が順調に進むかは見通せない。

  • トランプ氏、ヨルダンにガザ市民の受け入れ求める エジプトにも要請

 トランプ氏は25日、ヨルダンのアブドラ国王と電話で協議後、記者団の取材に「もっと多くのパレスチナ人を受け入れて欲しいと彼に伝えた。エジプトにも人々を受け入れてもらいたい」と述べた。さらに「(ガザには)おそらく150万人ほどの人々がいるが、我々はすべてを一掃する」などと語った。

ヨルダンもエジプトも 当事国は相次ぎ拒否

 ヨルダンのサファディ外相は26日、声明で「ヨルダンはヨルダン人のためのものであり、パレスチナはパレスチナ人のためにある」とした上で、「パレスチナ人を彼らの土地にとどめるというヨルダンの姿勢は決して変わらない」と強調した。エジプト外務省も同日、声明で「土地の所有者を追放したり、移住を奨励したりすることは、(パレスチナ人の)固有の権利の侵害だ」と批判。「国際法と国際人道法の原則を順守することへの継続的な支持を表明する」として受け入れを拒否する考えを示した。

 パレスチナ自治区ヨルダン川…

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