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米ホワイトハウスで2025年7月14日、会談したトランプ大統領(右)と北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長=ロイター

 トランプ米大統領は14日、ウクライナに侵攻するロシアが50日以内に停戦に合意しなければ、ロシアと取引する国に100%の「厳しい関税」を課す考えを示した。北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が米国製の兵器を購入してウクライナに提供する軍事支援の新たな枠組みも発表した。

 トランプ氏はロシアに融和的でウクライナ支援には懐疑的だったが、即時停戦を拒否するプーチン大統領への不満を高めており、ロシアへの圧力強化に一歩踏み出した。

 トランプ氏はホワイトハウスでNATOのルッテ事務総長と会談した際、記者団の前で「我々はロシアに非常に不満をもっており、50日以内に合意が得られない場合、非常に厳しい関税を課すつもりだ。関税は100%で、『二次関税』と呼んでいい」と語った。二次関税はロシアと取引する国への関税を意味する。中国やインドなどを念頭に、ロシアから原油を購入する国に厳しい関税をかけてロシア経済を締めつけ、継戦を困難にさせる狙いだ。

 トランプ氏は、インドとパキ…

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