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米ワシントンのホワイトハウスで2018年3月20日、売却する兵器のリストを手に話すトランプ大統領(右)とサウジアラビアのムハンマド皇太子=ロイター

 トランプ米大統領が13~16日、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を訪問する。武器の売却や巨額の対米投資を取り付けるなど経済関係に重きが置かれそうだが、パレスチナ自治区ガザなど地域情勢も議論される見通しだ。

 2期目の初外遊はローマ・カトリック教会のフランシスコ前教皇の葬儀参列のためのローマとなったが、政権の外交政策上は今回が実質的な初外遊となる。1期目の初外遊先もサウジだった。当時はその後盟友イスラエルも訪問したが、今回はアラブ諸国のみの予定だ。

 サウジは1月、今後4年間で6千億ドル(約87兆円)規模の対米投資計画を表明した。トランプ氏は実権を握るムハンマド皇太子にこれを1兆ドルに引き上げるよう要請する考えで、「米国第一主義」と「ディール(取引)外交」を旗印にするトランプ氏にとっては国内向けに巨額投資と雇用創出をアピールできる機会となりそうだ。

 トランプ氏は皇太子とは1期…

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