米大統領選を前に、共和党候補であるトランプ前大統領(78)の安全が脅かされる事件が再び起きた。暗殺を計画していたとみられる男は訴追されたが、動機はまだ明らかではない。警護のあり方をめぐる議論も起きている。これまでに判明していることを整理した。
■事件の概要は?
米捜査当局は16日、ライアン・ウェズリー・ラウス容疑者(58)を、不法に銃を所持していた罪などで訴追した。連邦捜査局(FBI)はトランプ氏に対する暗殺未遂事件の疑いで捜査を進めている。
裁判資料や当局の記者会見によると、事件は15日午後1時31分ごろ、フロリダ州にあるゴルフ場「トランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ」で起きた。
5番ホールでプレーするトランプ氏を先回りして、6番ホールのグリーン付近を監視していた大統領警護隊(シークレットサービス)が、茂みの中からライフルの銃身が突き出ているのを確認した。
ライフルが見えた方向に隊員…