トランプ前米大統領は13日、約3年半前に連邦議会襲撃事件が起きてから初めて、首都ワシントンの議会近くを訪れた。11月の大統領選に向け、共和党内に結束を呼びかけることが狙いだ。党内ではトランプ氏に批判的な声は影を潜め、トランプ氏による支配力が際立っている。
トランプ氏は議事堂近くの会場で、上下院の共和党議員との会合に出席。その後の記者会見で「素晴らしい会合だった。共和党には大きな結束がある」と称賛した。また「ここにいるほぼすべての議員と、私は素晴らしい関係を築いてきた。もしそれが素晴らしいものでなくとも、我が国を偉大にしたい思いは同じだ」と述べた。
米メディアによると、トランプ氏は議員からハッピーバースデーの歌を贈られるなど友好ムードで迎えられた。議員らを前にトランプ氏は、自身を訴追した司法機関への不満などを訴えたという。会合後、党指導部からは「我々は信じられないほど団結している」「トランプ氏は、並外れたエネルギーをもたらしてくれた」と絶賛が相次いだ。
険悪だった重鎮議員とも融和の握手
3年半前、共和党はトランプ…