米大統領選の最終盤、民主党のハリス副大統領(60)と共和党のトランプ前大統領(78)は有権者に何を訴えたのか。最終盤の演説内容を比べたところ、政策面でトランプ氏は移民や紛争対応を多く語り、ハリス氏は経済問題に注力していた。ハリス氏は4割近く、トランプ氏は3割近くを相手への批判に費やしていた。
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トランプ氏が10月27日にニューヨークの「マディソン・スクエア・ガーデン」で行った演説と、ハリス氏が同29日に首都ワシントンのホワイトハウス前の広場で行った演説を比べた。いずれも注目される舞台に数万人規模を集めた重要な演説だ。
ハリス氏の演説は約30分、トランプ氏の演説は約78分続いた。演説内容をテーマごとに分類し、全体に占める割合を単語数ベースで計算した。
2人が語らぬ政策も
政策面では、2人の違いが顕…