ケント・カルダー氏。米ジョンズ・ホプキンス大学のライシャワー東アジア研究所長を務める=望月洋嗣撮影

米ジョンズ・ホプキンス大ライシャワー東アジア研究所長 ケント・カルダー氏

 トランプ次期大統領が安倍晋三元首相の妻昭恵氏らと会談し、今後、石破茂首相との会談が実現するかも注目されています。トランプ氏は石破政権下の日本に対してどう臨むのか。3人の駐日米大使のもとで働いた経験のある、米ジョンズ・ホプキンス大ライシャワー東アジア研究所長のケント・カルダー氏に聞きました。

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 ――トランプ氏が、安倍昭恵氏やソフトバンクグループの孫正義会長兼社長と相次いで会談しました。一方で石破首相との会談は実現していません。どう考えますか。

 トランプ氏の会談相手の選び方はあまり体系だったものではなく、「ケース・バイ・ケース」です。例えば、トランプ氏がカナダのトルドー首相と会談したのは、カナダからの輸入品に25%の関税をかけると脅したからでした。

 これに対し、現時点であまり日米間の深刻な問題は起きておらず、トランプ氏は日本をそこまで意識していません。

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