トランプ米大統領は25日、パレスチナ自治区ガザに住む市民の受け入れをヨルダンに要請したことを明らかにした。エジプトにも今後、受け入れを求めるという。トランプ氏の真意は不明だが、パレスチナ側はこれを非難しており、アラブ諸国からも大きな反発が出そうだ。
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トランプ氏はこの日、ヨルダンのアブドラ国王と電話で協議。その後、記者団の取材に「もっと多くのパレスチナ人を受け入れて欲しいと彼に伝えた。エジプトにも人々を受け入れてもらいたい」と述べた。エジプトのシーシ大統領とは26日に協議する予定という。
さらに「(ガザには)おそらく150万人ほどの人々がいるが、我々はすべてを一掃する。何世紀にもわたって多くの紛争が起こってきた。何かが起きなければならないが、今はすべてが破壊されて人々が死亡し、まさに解体現場のようだ」と述べた。
トランプ氏はアラブ諸国において、パレスチナ人が平和に居住できる環境を用意できるのが良いとの考えを示した。こうした措置は「一時的なものかもしれないし、長期的かもしれない」とも語った。
パレスチナ難民の受け入れ、周辺国は強く反対
ガザを拠点とするイスラム組…