トランプ前米大統領が、元不倫相手への口止め料を隠すために業務記録を偽造したとされる事件で、米ニューヨーク州の裁判所は6日、量刑言い渡しの期日を9月18日から11月26日に延期すると発表した。トランプ氏は5月に有罪評決を受けたが、返り咲きを狙う11月5日の米大統領選挙前に量刑を言い渡されないことになる。
- 刑事免責をめぐる米最高裁の判断 なぜトランプ氏の「勝利」なのか
トランプ氏は5月30日、米大統領経験者として史上初めて陪審員から有罪の評決を受けた。量刑は裁判官が別途検討し、最長で禁錮4年の可能性がある。ただ、7月には別の事件で連邦最高裁が、「大統領の公務は原則として刑事免責される」との判断を示したため、評決の無効を申し立てている。
延期を決めたマーシャン判事…