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米連邦議会議事堂=ロイター

 トランプ米大統領がめざす大型減税を盛り込んだ法案が1日、米議会上院を通過した。ただ、法案が米財政を悪化させるなどの批判が身内の共和党からも出ており、1票差でのぎりぎりの可決だった。トランプ氏は今月4日の法成立を訴えており、下院が同じ内容の法案を早期可決に持ち込めるかが注目される。

 上院が可決した「一つの大きく美しい法案」は、第1次トランプ政権が実行し、今年末に期限を迎える所得減税の継続に加え、残業代や飲食店の従業員らが受け取るチップにかかる税金の免除などを盛り込む。いずれもトランプ氏が昨年の大統領選で目玉公約として訴えていた。

 ただ、法案が成立すれば、米財政の大幅な悪化に加え、公的医療保険制度の削減につながるとの批判が強い。このため共和党内部でも反対意見が出ており、上院は週末を返上して審議を続けていた。

 1日の採決では、民主党が全…

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