多くの日系企業が進出するメキシコで、中南米からたどり着いた難民を雇用する取り組みが広がっている。安定した生活を求める難民と、人手不足に悩む企業のニーズが合致した。難民の雇用を進める事業に日本政府も資金援助を決めた。
4月末、メキシコ中西部アグアスカリエンテス州の日系自動車部品メーカー「エクセディダイナックスメキシコ」の工場を訪ねると、大きな機械音が鳴り響いていた。中米ホンジュラス出身の難民、ホセフェルナンド・フェルナンデスさん(39)は、帽子に手袋、防護メガネ姿で機械を操作し、車の変速機の部品を製造していた。完成した部品は日産の自動車に使われるという。
ランチの合図は日本の童謡
昼になると、日本の童謡「春…