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米国が各国に派遣している大使らを招集した会議で発言するトランプ大統領。ホワイトハウスで開催された=3月25日、ニューヨーク・タイムズ

‘A Great Emboldening’: Trump Inspires Wannabe Authoritarians Everywhere

 バイデン前米大統領は、2022年と2023年にホワイトハウスで「民主主義サミット」を開催した際、トルコのエルドアン大統領を招待しないという明確な行動を取った。バイデン氏はエルドアン大統領について、有権者によって権力の座から引きずり下ろされるべき「独裁者」だと語ったこともあった。

 トルコでは(3月23日に)エルドアン大統領の最大の政治的ライバルであるイスタンブール市長が逮捕され、抗議する人々が街頭を埋め尽くす事態になっていたが、トランプ大統領は同25日、エルドアン大統領について(バイデン氏とは対照的に)きわめて肯定的に評価する発言をした。

 「素晴らしい指導者だ」。米国が各国に派遣している大使らを招集したホワイトハウスでの会議で、トランプ氏はエルドアン大統領をそう持ち上げた。逮捕や抗議デモについては一切言及しなかった。

 1月20日に大統領に就任して以来、トランプ氏は米外交の基盤となる指針を大きく覆してきた。トランプ氏は、民主主義の原則を捨て去る指導者たちを非難するどころか、称賛している。世界中の民主的制度を強化するという、長年にわたる(米国の)超党派の取り組みは、専制政治に向かう指導者たちを称賛する大統領に取って代わられた。

 そして、政敵への報復や、法律事務所やジャーナリスト、大学への攻撃、さらには司法権の正当性への疑義の提起といったトランプ氏の言動は、セルビアやイスラエルといった国で自国の制度の限度を突破しようとする意欲を示してきた、民主的に選ばれた指導者たちの新たな手本[model]となっている。

  • 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」

トランプ大統領や側近の言動を、権威主義的な指導者たちはよく観察しているようです。トランプ氏も自分たちと同じ方向を向いている、と見て取って、それで大胆になっている、と識者は指摘します。

 「(トランプ氏の言動はこう…

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