地球環境を考える、4月22日の「アースデー」に合わせ、「発祥の地」でもある米国の各地で、環境問題関連のイベントが開かれた。サンフランシスコでは21日、ドキュメンタリー映画「不都合な真実」などで気候変動対策の必要性を訴えたアル・ゴア元副大統領らが演説。今年1月からのトランプ政権の対応に危機感を示した。
「ここ数カ月、米国の気候変動対策は攻撃を受けている。トランプ新政権がクリーンエネルギーへの移行と化石燃料の大幅な削減を阻止するために、あらゆる手を尽くしているのは明白だ」
海の見えるサンフランシスコのイベント会場を埋め尽くした聴衆を前に、ゴア氏は力を込めて訴えた。サンフランシスコは米民主党の「牙城(がじょう)」とも呼ばれるカリフォルニア州にあり、すでに市内で使う分の電力を100%再生可能エネルギーで供給できる体制を整備するなど環境問題への関心が高い。この場所でゴア氏がトランプ氏を批判したのは、これまでに米国が進めてきた環境対策がこの3カ月でことごとく覆されてきたからだ。
気候変動だけでなく、生物多様性も
トランプ氏は1月20日の大…