イスラエル軍は13日、イランへの攻撃に踏み切りました。イスラエルはなぜ攻撃したのか、今後はどうなるのか。防衛大学校の立山良司名誉教授(イスラエル政治)と、慶応大の田中浩一郎教授(イラン政治)に聞きました。
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「核開発、加速させる可能性も」 防衛大学校の立山良司名誉教授
イスラエルが今回攻撃に踏み切った理由はいくつか考えられる。一つは、昨年10月のイスラエルの攻撃で被害を受けたイランの防空システムやミサイル製造施設が、最近また稼働してきているという情報だ。時間が経てばイランへの攻撃が難しくなる、という見方がイスラエル内にあった。
また、国際原子力機関(IAEA)の報告書でイランの高濃縮ウランの貯蔵量が増えていたことも、イスラエルに危機感を与えたかも知れない。パレスチナ自治区ガザへの攻撃の出口戦略が描けないなかで、関心をそらすという内政的な理由も考えられる。
だが、イスラエルがイランの…