英ダラム大のアヌシュ・エテシャミ教授=本人提供

英ダラム大のアヌシュ・エテシャミ教授(中東・イスラム研究所所長)

 イスラエルがイラン国内への大規模攻撃を始めてから、20日で1週間となる。双方とも態度を軟化させる兆候はなく、エスカレーション(激化)が懸念される。

 イスラエルはなぜ、このタイミングで攻撃に出たのか。欧州の国々の対応はどう見るべきか。英ダラム大のアヌシュ・エテシャミ教授(中東・イスラム研究所所長)に話を聞いた。

 イランが核開発において、兵器化を加速させたという信頼できる証拠はない。国際原子力機関(IAEA)がそう言っており、米国の情報機関も同様の結論を出している。米英独仏が提出し、IAEAの理事会で採択された決議案が言及している「証拠」も数十年前のものだ。

 イスラエルは1992年から、イラン(の核開発)についてくり返し、警鐘を鳴らしてきた。イスラエルがイランの言動や代理戦争の継続的な支援に対して持っている懸念については、我々みなが共有している。

 とはいえ、それが、突然の緊…

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