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市況

 生命保険大手4社が今年度の市場予測をそれぞれ公表した。トランプ米政権の関税政策で不確実性が高まり、日本銀行の追加利上げが想定より遅れるとの見方で一致した。為替相場は現時点では見通しに幅があるが、最終的には円高ドル安が進むとの予測が多い。

 大手生保は、機関投資家として多額の保険料収入を長期で運用する。例年3月に翌年度の運用計画をまとめ、4月に株価、為替、金利などの市場予測とあわせて公表している。

 ただ、4月にトランプ大統領が「相互関税」の詳細を公表し、金融市場は混乱。米国市場は株・債券・通貨の「トリプル安」に見舞われた。東京市場では一時は急激な円高株安が進んだ。

為替予想に大きな幅

 明治安田生命保険の北村乾一郎・運用企画部長は「日々の不確実性が増した。4月に入ってからいろいろなものが破壊的に動き、見通しは追いついていない」と語る。同社は円相場を1ドル=138~158円とし、年度末には145円とみる。北村氏は「(5月下旬の)決算発表で為替は見直そうと思っている」とした。

 「トランプ氏の政策の不確実…

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