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販売店「キャデラック葛西/シボレー葛西」に展示されたアメリカ車。手前は2021年に右ハンドルに対応したスポーツカー「シボレー コルベット」=2025年4月3日午後3時43分、東京都江戸川区、松岡大将撮影

 日本の自動車市場がトランプ米政権の批判の的になっている。米側は、日本市場で米国車が売れないのは、車検制度や安全基準などの「非関税障壁」があるため――だとする。果たしてそうなのか。愛好家には「アメ車」の名で親しまれている、米国車の販売現場を訪ねた。

 最大で10台以上の車を展示できる広いスペースを備えた店の外壁には「Cadillac(キャデラック)」「CHEVROLET(シボレー)」と、米国車を代表するブランド名の看板が掛かっている。東京都江戸川区にあるこの輸入車販売店では、専ら米国車を扱っている。

 「右ハンドルがあれば買うのに」。店の担当者の仁部(にべ)智さんは、かつてお客からこう言われたことがある。

 日本の車の多くは、前席の右側にハンドルがある。いわゆる「右ハンドル」で、日本のほかに英国で採用されている。

かつては「超高級品」

 しかし、世界を見渡すと少数…

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