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岸田文雄前首相

 岸田文雄前首相が28日、朝日新聞のインタビューに応じた。日米関税交渉をめぐり、石破茂首相とトランプ米大統領が6月中旬の主要7カ国首脳会議(G7サミット)にあわせて協議する見通しだが、岸田氏は「日米首脳会談だけでなく、各国首脳が同じテーブルで議論する場を活用して、国際社会における法の支配や自由貿易、多国間主義の重要性を国際世論として伝えるべきだ」と述べ、G7各国が連携して米国との交渉に臨む重要性を訴えた。

 岸田氏は、関税交渉を担う赤沢亮正経済再生相にも同様の助言をしたと明かし、G7サミットには欧州連合(EU)や招待国も参加することから「世界中が困っている、同じ立場だ。米国の損得においてもトランプ氏に対するメッセージで大事な場になる。活用すれば二国間交渉に影響が出てくる」と語った。

 岸田氏は首相時代、G7サミットに4回出席。2023年の広島開催では議長国を務めた。G7について「かなり突っ込んだ議論ができる。『それは違う』とばんばん言えた」としたうえで、「トランプ氏に対して、どこまで勇気をもって言えるか(が重要)だ」と述べた。

 一方、日米交渉については…

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