中東の地域大国トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(70)が、朝日新聞の質問に書面で回答した。パレスチナ自治区ガザの戦闘で死者の数が4万人を超えるなか、「イスラエルの虐殺を後押しする国々が支援を撤回することが必要だ」と述べ、深刻化するガザの人道状況に対する西側諸国の責任を強調した。エルドアン氏が日本メディアの取材に応じるのは異例だ。

  • 「ガザ、人間の真価問われる」トルコ大統領 本紙に書面回答全文

 イスラム保守層を支持基盤とするエルドアン氏は長年にわたり、パレスチナに同胞として寄り添い、イスラエルの占領政策を批判してきた。昨年10月のガザでの戦闘開始以降、多大な民間人の犠牲を出しながら軍事作戦を続けるイスラエルを「テロ国家」と呼び、今年5月には同国との貿易を全面的に停止した。

「イスラエル阻止は西側の義務」

 エルドアン氏は書面の回答で…

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