左越え2点本塁打を放ち生還した松本選手(右)=紀三井寺、白木琢歩撮影

(10日、春季近畿地区高校野球大会和歌山県予選準決勝 智弁和歌山8―1日高)

 序盤の3回、左翼席に2点本塁打を放ち智弁和歌山を勢いづけたのが松本虎太郎選手(2年)だ。「甘い球が来たら強く振り抜こうと思っていた」と振り返る。

 昨夏は1年生ながら選手権和歌山大会で本塁打を放つなど優勝に貢献。さらに夏の甲子園でも安打を放つなど注目を集めた。

 ただ、昨秋以降は「いろんな壁にぶち当たっていた」(中谷仁監督)という。チームが準優勝した今春の選抜大会でも出場機会はほとんどなかった。「もっと力強い打球を飛ばしたい」と、筋肉量と体重を増やすトレーニングに力を入れてきた。

 この日は三塁を守った。「どちらかというと、打撃より守備に自信がある。夏に向けてしっかり練習していく」と話す。中谷監督は「徐々にレベルアップしてきている。三塁手として奥雄大選手(3年)といい競争をしてくれている」とさらなる進化に期待を込めた。

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