杉本昌隆八段の棋道愛楽
同日に行われる二つの将棋イベント、その両方をファンが目の当たりにする。そんなぜいたくな日が名古屋市内でありました。9月22日、今年で4回目を迎える「大曽根商店街通り将棋大会」。開会式が大曽根駅地下の広場で行われました。
その日は雨で例年のようなテントを張っての対局はなし。会場は半地下のようなつくりで、屋外を眺めながら対局ができます。いつもと違う趣がありました。
将棋大会と並行しての指導将棋では、6人の私の弟子たちが横一列に並びます。見回り役の私は時折、指している弟子の横に座り、盤面を引き継ぐのです。
「こちらの手番? では何手…