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2024年8月25日、警察官に連行されるドイツ西部ゾーリンゲンで殺傷事件を起こしたシリア人の容疑者(中央)=ロイター

 ドイツ政府は30日、ドイツで罪を犯したアフガニスタン人28人を強制送還したと発表した。イスラム主義勢力タリバンが2021年に実権を握って以降初めて。独西部で今月、シリア人の容疑者が3人を刺殺する事件が起き、政府は犯罪者の強制送還に向けた調整を急ぐ方針を示していた。

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 政府の報道官によると、送還された28人は全員、ドイツで重い罪を犯し、国外退去命令を受けている。独メディアによると、対象者を乗せた航空機は30日朝にドイツを発ち、カブールに向かった。

 独政府はタリバンが実権を掌握した21年8月以降、強制送還を中断していた。今回、仲介役の中東の協力国を通じ、数カ月前からタリバン側と調整を進めていたという。

 独西部ゾーリンゲンで23日…

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