ドイツのショルツ首相は30日、トランプ米政権の関税政策について「貿易戦争に真の勝者はなく、米国でさえもそうではない。最終的には関わるすべての人をより貧しくする」と述べ、米国に対して自制を促した。
ドイツ北部ハノーバーで31日から始まる世界最大級の産業見本市「ハノーバーメッセ」の式典で演説した。
トランプ米政権は4月2日に、相手国の水準まで米国の関税を高める「相互関税」を発表する見通し。輸出大国ドイツの企業ではその影響に警戒が強まっている。式典では独産業機器大手シーメンスの首脳らから、保護主義の復活などへの懸念の声が相次いだ。
ショルツ氏は「欧州の通商政…