初回、ドジャースのベッツは先制本塁打を放つ=ロイター

 大リーグは9日(日本時間10日)、地区シリーズが各地であり、ナ・リーグの第4戦でドジャースの大谷翔平は敵地でのパドレス戦に「1番・指名打者」で出場。二回に右前適時打を放つなど、3打数1安打2四球だった。チームは8―0で大勝して、対戦成績を2勝2敗のタイとした。

 パドレスの松井裕樹は九回に登板し、1回を無失点に抑えた。第5戦は11日にロサンゼルスで行われ、パドレスはダルビッシュ有が先発する。

 千賀滉大のメッツはフィリーズに4―1で逆転勝ちし、3勝1敗で9年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 ア・リーグはタイガースとヤンキースがそれぞれ第3戦を制して対戦成績を2勝1敗とし、地区シリーズ突破に王手をかけた。

ベッツ「努力はやり過ぎた方がいい」

 負ければシーズン終了となるドジャースの打線に勢いをもたらしたのは、2番のベッツだ。

 一回、先頭の大谷翔平が二ゴロに倒れた直後、1死から99マイル(約159キロ)を捉え、中越えに2戦連続の先制ソロ。二回も浮いたスライダーを右前に運んでチームに3点目をもたらした。

 11年間でメジャー通算打率2割9分4厘の右打者だが、地区シリーズでは、昨季の3試合と今年の第1、2戦で計17打数無安打。短期決戦での不振を指摘されてきた。

 第2戦の後はとにかくバットを振った。球場に到着後すぐに練習し、グラウンドでの試合前練習後も室内にこもった。「努力をしないよりはやり過ぎたほうがいい。それが僕のやり方」。この2試合は9打数4安打。大谷の後を打つ32歳の復調は、ドジャースにとって大きい。(サンディエゴ=高橋健人)

松井はポストシーズン初登板

 渡米1年目、パドレスの松井裕樹がポストシーズン初登板。0―8の九回に7番手で、9月29日以来となるマウンドに上がった。低めを心掛けた。先頭を直球で見逃し三振に仕留めると、次打者も真っすぐで右飛に。ここで左前打を浴びたが、最後はスライダーで捕邪飛に打ち取った。登板後は同僚のダルビッシュ有に「お疲れ様」とねぎらわれたという。「前のめり過ぎて真っすぐの動きとかもよくなかったけど、ゼロ(点)だったのでとりあえず良かった」

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