「撮影5分前」テレビ朝日プロデューサー・服部宣之
7月から始まるドラマ「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(水曜夜9時)は、現代の捜査の最前線に立つ警視庁捜査支援分析センター(SSBC)が舞台になる。防犯カメラやスマートフォンのデータの分析など、それぞれの得意分野をもったスペシャリストが集い、凶悪犯罪を追う捜査一課などを支援する。
彼らはオフィスでずっと座って捜査しているわけではない。事件が起きれば、データが自動で消える前に現場付近の防犯カメラを探し回る。SSBCの伊垣修二(大森南朋=写真)と名波凛太郎(相葉雅紀)も現場を駆け回ることになる。そして青柳遥(松下奈緒)ら捜査一課の面々と、時にいがみ合いながらも、事件の解決に向けて協力する。
デジタルの分析技術だけならば、警察よりもすご腕の人が民間にいるかもしれない。あるいは人間でなくても、AIで分析できる部分があるかもしれない。それでも犯人の心理を推測しながらデータの分析をするには、「刑事」としての経験や勘、そして正義感が欠かせない。ドラマではSSBCの捜査手法を丁寧に見せつつ、「刑事」としての彼らのプライドや事件への向き合い方も描きたい。