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写真・図版
「天久鷹央の推理カルテ」メインビジュアルから

「撮影5分前」 テレビ朝日プロデューサー・浜田壮瑛

 超人的な知能の内科医が「診断」によって事件を解決。現在放送中のドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(火曜夜9時)の主人公・天久(あめく)鷹央(たかお)は「ドクター版シャーロック・ホームズ」と言えるニューヒロインだ。

 天医会総合病院では、各科で診断困難の患者が「統括診断部」にやってくる。橋本環奈さん演じる鷹央と、三浦翔平さん演じる小鳥遊(たかなし)優のバディが不可解な患者の病状=「謎」に挑み、その命を懸命に救う。

 テレビ朝日は刑事ものや医療もので数々の人気シリーズを手がけてきたが、内科医が事件を解決していく医療ミステリーは非常に珍しい。「相棒」のように魅力的なバディや、「ドクターX」の大門未知子のように個性が立った主人公のキャラクター像。本作はその2点を兼備したドラマといえる。テレビ朝日のこれまでのドラマ制作の蓄積の延長にありつつ、新しい挑戦でもある。

 知念実希人さんによる原作小説はシリーズ累計360万部の大ベストセラー。難しい医療用語も多いのに小学生から楽しめるほど読みやすく、多くの人に愛されている。実写にするにあたり何より重要だったのは、主人公の鷹央を誰が演じるかだった。

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