(右から)教官役の内野聖陽さん、訓練生役の前田拳太郎さん、渡辺碧斗さん、前田旺志郎さん=テレビ朝日提供

「撮影5分前」テレビ朝日プロデューサー・服部宣之

 ドラマ「PJ~航空救難団~」(木曜夜9時)が今夜始まる。航空自衛隊で「人命救助最後の砦(とりで)」と呼ばれる航空救難団。その一員を目指す訓練生たちと、内野聖陽さん演じる宇佐美誠司ら教官たちとの「覚悟と熱狂の記録」である。

 訓練生役は、神尾楓珠さん、石井杏奈さん、前田拳太郎さん、渡辺碧斗さん、草間リチャード敬太さん、犬飼貴丈さん、前田旺志郎さん。半年近くトレーニングを重ね、厳しい訓練の場面も、ほぼ代役を立てずに撮影している。画面を越えて伝わる「本気」に、素直に胸が熱くなる。

 しかし、私たちが描こうとしている物語は時代に合っているのか。人命救助のためとはいえ、理不尽なほどに厳しい訓練を課すのはどうなのか。賛否は分かれると思っている。そう覚悟した上で、私たちは「描かないといけない」と思ったことをこの作品に盛り込んだ。

 常に隣り合わせにある「生と死」もそうだ。「救助した」「失敗した」。ニュースが伝える「結果」の裏にある、それぞれの判断や思い。ドラマなら伝えられることもあると信じて描く。どんな感想を皆さんが抱くのか、今から怖くもあり、楽しみでもある。

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