動画】真っ白な静寂の世界 凍った網走湖に広がる幾何学模様=神村正史、原知惠子撮影
北海道東部の景勝地・網走湖が結氷し、広大な雪原になっている。この真っ白な世界をクロスカントリースキーを履いて散歩を楽しむ人たちがいる。その後ろには幾何学模様が連なっていた。
網走川でオホーツク海とつながる周囲約40キロの湖。厳冬期には厚さ50センチほどの氷に覆われる。ちょうどオホーツク海沿岸に流氷がやって来るころ。氷上でのワカサギ釣りも人気だ。
零下10度近くまで冷え込んだ3月8日朝、湖面をゆっくりとすべる2人のスキーヤーをドローンで追った。
ほぼ無風。網走湖北部に突き出した呼人(よびと)半島の上空を2羽のオジロワシが舞う。その澄み切った空は「オホーツクブルー」と呼ばれる。半島の岸際には、キタキツネだろうか、野生動物の足跡が延々と続く。上空120メートルから見ると、風と雪がつくり出した風雪紋が広がっていた。
ここでのスキーは4回目という女性(40)は「いつもは湖畔から湖を眺めているが、(この時期は)湖の中から湖畔が見られる。静けさと野生動物に出合えることが魅力。それにクロスカントリースキーだと速く滑れてどこへでもいける」と話した。