高齢ネコの死因1位といわれる腎臓病。その早期発見につながる新たな兆候が見つかった。岩手大農学部の研究チームが日本獣医学会の科学雑誌「The Journal of Veterinary Medical Science」に成果を発表した。腎臓病が進行したネコは、悪臭を放つ特有の尿のにおいが薄くなることがわかった。
論文発表したのは宮崎雅雄教授の研究室。大学院生の須賀絢香さん(24)が中心となり、サンプルデータを集め、解析を進めた。
腎臓病は高齢のネコが特にかかりやすい。宮崎教授によると、腎臓病は徐々に進行するため、明確な症状が表れたときにはすでに重篤になっていることが多いという。早期診断や発見が非常に重要だが、定期健診は飼い主だけでなく、ネコの負担も大きいのが現状だ。
須賀さんらが着目したのが尿…