トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。トランプ氏が2日に打ち出した「相互関税」の回避を狙ったネタニヤフ氏だが、トランプ氏から公の場での確約を得られなかった。
両首脳の会談はトランプ氏の2期目の就任後、2月に続き2度目となる。ネタニヤフ氏はトランプ氏が相互関税を発表してから、その撤廃を「直談判」する初の外国首脳となった。ネタニヤフ氏は記者団の前で「米国が抱える貿易赤字を解消する、と大統領に伝えた。不必要な貿易上の障壁も撤廃するつもりだ。イスラエルは多くの国々の模範となることができる」などとアピールした。
これに対し、トランプ氏は「関税に関する言及に感謝する」と応じた後は、「我々は長年にわたり多くの国々から搾取され、利用されてきた。もうそんなことはさせない」と、いつものトランプ節に。イスラエルに課すと設定した17%の関税を引き下げるかと問われると「そうしないかもしれない」とあいまいに答え、「忘れないでほしいが我々はイスラエルを大いに支援している。年間数十億ドルを提供している」と恩に着せた。