トランプ米大統領は21日、イランの核施設3カ所を空爆したと明らかにしました。最新の情勢をタイムラインでお伝えします。
(タイムスタンプは日本時間と現地時間)
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14:00
石破首相、公邸で対応協議
米国がイランの核施設への攻撃に踏み切ったことを受けて、石破茂首相は22日午後、首相公邸で関係省庁などから情勢の説明を受け、政府としての対応を協議した。
公邸には午後1時半すぎから、外務省や防衛省、経済産業省などの幹部や首相秘書官らが次々に集まった。首相は協議後、記者団の取材に応じ、政府の対応などを説明する見通しだ。
13:10(テヘラン07:40)
イラン外相「自衛権行使としてあらゆる選択肢」
イランのアラグチ外相は22日朝、自身のX(旧ツイッター)に米軍の攻撃について投稿。「国連安全保障理事会の常任理事国である米国が、国連憲章、国際法、NPT(核不拡散条約)に対する重大な違反行為を行った」「国連憲章に定められた正当な自衛権の行使として、イランはあらゆる選択肢を有する」と訴えた。
13:00(テヘラン07:30)
イラン、安保理緊急会合を要求「いわれなき侵略」
イランの国営通信は22日朝、米国によるイラン領土への攻撃を受けて、イランの国連代表部が安全保障理事会の緊急会合招集を求めたと報じた。同代表部は「いわれのない計画的な侵略行為を最も強い言葉で非難する」などとする書簡を安保理に送ったとしている。
11:04(エルサレム05:04)
ネタニヤフ首相「トランプ大統領、おめでとう」
米国によるイランの核関連施設への空爆を受けて、イスラエルのネタニヤフ首相は22日未明に発表したビデオ演説で、「米国の決断は、歴史を変える行動だ。(米国)のトランプ大統領、おめでとう」と述べた。
ネタニヤフ氏は、自国のイランへの攻撃の成果にも触れたうえで、「今夜の米国の攻撃は、他国には到底成し得ない、比類なきものだった」と称賛。そのうえで、「私とトランプ大統領は、力こそ平和をもたらすと言ってきた。力があり、その次に平和だ。今夜、米国はその大きな力で示した」と話した。
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11:00(ワシントン21日22:00)
トランプ氏がイラン核施設空爆で演説「まだ多くの標的が」
トランプ米大統領は21日夜(日本時間22日午前)、イランの核施設に対して行った空爆をめぐってホワイトハウスで国民向けに演説した。3カ所に大規模な攻撃を行い、「軍事的に大成功したと報告できる。イランの主要な核濃縮施設は完全に破壊された」と強調した。
トランプ氏は、フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンへの空爆について「目的は、イランの核濃縮能力を破壊し、世界一のテロ支援国家であるイランによる核の脅威を阻止することだった」と説明した。
イランに対しては、「イランは今こそ平和を実現しなければならない」と主張。今後について、「平和が訪れるか、イランにとってさらなる悲劇が訪れるかのどちらかだ」と迫った。「まだ多くの標的が残っていることを忘れないで欲しい」「平和がすぐに訪れなければ、我々はほかの標的を正確に、迅速に攻撃するつもりだ。その多くは数分で排除できる」と述べ、イランの対応次第ではさらなる攻撃の用意があると語った。
【動画】イランの核関連施設を空爆後、演説するトランプ大統領=ロイター
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08:50(ニューヨーク21日21:53)
国連事務総長「米国の武力行使に深刻な懸念」
国連のグテーレス事務総長は21日夜(日本時間22日午前)、「米国がイランに武力行使を行ったことに深刻な懸念を抱いている。すでに危機状態にある地域における危険なエスカレーションだ」と声明を出した。
グテーレス氏は「すぐに制御不能になり、民間人や地域、そして世界に破滅的な結果をもたらす可能性がある」と指摘。「加盟国に対し、緊張緩和と、国連憲章やそのほかの国際法上のルールに定められた義務の順守を求める」と述べた。
グテーレス氏はイスラエルによる攻撃が始まって以来、声明を繰り返し発表。前日20日にも安全保障理事会に出席して対話による解決を求めていたが、かなわなかった形だ。
10:10(テヘラン04:40)
イラン国営テレビ「この地域にいる米市民が標的」
ロイター通信は22日、イランの国営テレビの解説者が「この地域にいるすべての米市民や軍が今や合法的な標的だ」と述べたと伝えた。
イスラエルメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」も同日、イラン国営テレビが米軍基地の場所を示す地図を放映し、解説者が「あなたが始めたことだから、私たちが終わらせる」と宣言したと報じた。
08:50(ワシントン21日19:50)
トランプ氏がイラン核施設空爆「攻撃は非常に成功」 SNS投稿
トランプ米大統領が21日、イランの核施設3カ所を空爆したとSNSに投稿した。投稿によると、攻撃したのはフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3カ所で、「攻撃は非常に成功し、完了した」とした。
トランプ氏は投稿で、「偉大な米国の軍人たちに祝辞を贈る。世界中でこの任務を遂行できる軍隊は他にない。今こそ平和のときだ!」と主張。別の投稿では、「米国、イスラエル、そして世界にとって歴史的な瞬間だ。イランは、この戦争の終結に同意しなければならない」とも訴えた。