イスラエルのネタニヤフ首相は7月31日、商都テルアビブで演説し、「困難な日々が目前に迫っているが、すべてのシナリオに備え、いかなる脅威にも断固として立ち向かう」と国民に呼びかけた。自国と敵対するイランやその支援を受ける武装勢力との戦いについて「存亡をかけた戦争」と表現した。
一方、31日にイランの首都テヘランで起きたイスラム組織ハマス最高幹部のイスマイル・ハニヤ政治局長の殺害には言及しなかった。この殺害について、ハマスはイスラエルの関与を主張しており、イランの最高指導者ハメネイ師がイスラエルへの報復を示唆したと報じられている。
パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとハマスの戦闘が昨年10月に始まって以降、イランの支援を受ける中東各地の武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」はイスラエルへの攻勢を強めている。
ネタニヤフ氏は31日の演説…