ネパール政府が主要なSNSアプリを使えなくしたことに抗議する若者らのデモが拡大して警官隊と衝突し、オリ首相の辞任表明に発展した。首都カトマンズでは9日、怒った若者が暴徒化し、制御不能の状態になっている。
- ネパールのオリ首相が辞任 SNS閉鎖めぐる反発、抑えられず
首都に住む朝日新聞のラミチャネ・ソムナート通信員は「若者は外出禁止令を無視して早朝から警察や政府機関に放火している。興奮状態で、誰もコントロールできなくなっている」と語った。
同通信員によると、首都南部バイセパティ地区では、1年ほど前に40億ルピー(約40億円)の公金で建てられたばかりの閣僚用の住宅街に群衆が殺到した。その数は3千から4千人。軍は閣僚や家族を救出するため、3~4機のヘリコプターを飛ばした。混乱でなかなか着陸できず、警告発砲した。救出が終わり、ヘリが飛び立つと、群衆は家々に放火した。一帯は黒煙に包まれている。
治安部隊は手出しせず
群衆は議会にも入り込み、放…