外国人客も多く訪れるノジマの「新宿タカシマヤタイムズスクエア店」=東京都渋谷区、ノジマ提供

 大手家電量販店ノジマ(横浜市)は、英語能力試験「TOEIC」で高得点を取った従業員に対し、特別手当の支給を始める。訪日外国人客(インバウンド)が増える中、従業員の英語学習を後押しして、店頭でのサービス向上にもつなげたい考えだ。

 アルバイトを含む全従業員が対象。1年以内に受けたテストで750点以上を取ると、点数に10円を乗じた金額を毎月支給する。750点の場合は月7500円、年9万円になる。6月の給与支給からで、支給対象者になれば受験費用も会社が負担する。

 ノジマは首都圏や甲信越を中心に231店(3月末現在)を展開。東京・新宿など都心部で外国人客が多く訪れる店舗には外国語が堪能な従業員を配置しているが十分とはいえないという。広報担当者は「英語のスキルを高めたいという向上心を後押しし、多くの人たちに喜ばれる店にしていくため」と狙いを話す。

 TOEICを主催する「国際ビジネスコミュニケーション協会」によると、730点以上は「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる」水準になるという。

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