秋から春にかけて有明海で行われる養殖ノリ漁に難敵がいる。ロシア方面から越冬のため渡ってくるカモたちだ。せっかく伸びたノリの芽を食べてしまう。厄介者を追い払う妙手はないかと、この冬、ドローンを使う実証事業が行われた。
【動画】養殖ノリを食べにくるカモをドローンで追い払う実証事業=九電ドローンサービス提供
2月2日、佐賀県鹿島市の漁場。沖に出た船から水上ドローンが海に下ろされた。船上からの遠隔操作で、海岸付近にたむろしているカモの群れに向かっていく。
ドローンの全長は約120センチ、水上に出る機体の高さは約25センチ。群れに近づくと、一斉に飛び立った。
「カモによる被害額、2倍ぐらいに」
「水上ドローンは、カモの群…