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出来上がったノリ=兵庫県播磨町、天野剛志撮影
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 ノリの生産量で兵庫県が2022年度に日本一になり、23年度もトップの公算が大きい。長年日本一だった佐賀県が、ノリの色が薄くなる「色落ち」で生産が落ち込む一方、兵庫は現状を維持できたためだ。ただ色落ちは兵庫でも起きており、関係者も手放しで喜べない状況にある。

 明石市沖には、オレンジや青など様々な色のブイがずらりと並ぶ。ノリの養殖網だ。漁船があちこちで海中のノリを摘み取っていく。

 県漁業協同組合連合会によると、県内では播磨灘や大阪湾でノリ養殖が盛んで、漁業者は約770人に上るという。

 ノリの生産は11月から翌年の4月ごろ。近年の県内の生産量は12億~15億枚(1枚は縦21センチ、横19センチ)ほどで推移し、22年度は約12億8千万枚だった。

 一方、佐賀県によると、03…

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