日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を祝うノルウェー大使館主催の祝賀会が2月4日、東京の帝国ホテルで開かれた。日本被団協のメンバーを始め、各界から約150人が参加した。
平和賞は、ノルウェーのノーベル委員会が選考・授与する。アンドレアス・クラービーク外務副大臣は冒頭、「ノーベル平和賞は被団協の声をさらに響かせ、その活動を効果的に拡大するもの。ノルウェー政府としてその活動を支持していることは誇らしい」とあいさつした。
高校生平和大使の萩有彩さん(17)=神奈川県=と田口七望さん(16)=茨城県=も出席。萩さんは「平和賞の授賞理由には若者の活動への言及があり、身の引き締まる思いでした。私たち若者が思い描く平和の未来は、核兵器廃絶によってこそ成しうるものです」と述べた。
日本被団協代表委員の田中熙巳さん(92)はあいさつで、日本が署名・批准していない核兵器禁止条約に言及。「核兵器をなくすため、日本の政府が先頭に立ってほしい」と強調した。
祝賀会にはノーベル研究所のクリスチャン・ベルグ・ハルプビーケン所長や、大石賢吾・長崎県知事、鈴木史朗・長崎市長らも参加した。